昨年、2020年8月23日、諭吉がなんの前ぶれなく震えていることに気づきすぐに動物病院へ。
血液検査の結果、肝臓・腎臓・膵臓数値がかなり高いことがわかりました。
あれから約5ヶ月、動物病院の薬やサプリメントを飲みつつ自宅では100%の手作りごはんに変更。
血液検査の結果を見て薬や食材を変えたりいろいろ試した結果、
今年に入って肝臓、腎臓、膵臓の数値はかなり下がり一時はALT(GPT)、Lipが1000だったのがALT(GPT)は275、Lipは正常値の85まで下がりました。
これまでの血液検査の経過と試したお薬、サプリメント、手作りごはんのレシピなどをブログに記録します。
肝臓とかって言われても・・・
肝臓は沈黙の臓器って言われるくらい重症にならないと症状が出ない臓器なのよ
肝臓の働きと血液検査項目について
肝臓は動物の体にとってなくてはならない臓器です
まずは、肝臓の働きと血液検査項目の簡単な説明を記入しておきましたので参考にしてください
病院大嫌いやのに行くだけで数値悪くなりそうや!
肝臓の働き
肝臓には代謝、解毒、胆汁の生成と分泌の機能があり、大腸から吸収されたブドウ糖、アミノ酸、中性脂肪を使って栄養を蓄え、免疫成分を作ったりしている極めて重要な臓器です。
血液検査項目について
血液検査表で目にする項目の名称を簡単に説明してみました。
ALT(GPT)
ALT(GPT)グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼの略で、全身の細胞の中にある酵素ですが、肝臓、腎臓の細胞の中に多く存在し、普段はある程度決まった量しか血液の中に出てきません。
そのため、数値が血液中で上昇すると肝臓、腎臓の細胞に障害がある指標になります。
ALP
アルカリ性フォスファターゼの略でALT(GPT)同様に全身の細胞の中にある酵素ですが肝臓、小腸、胎盤、骨の細胞の中に多く存在します。
数値が上昇すると肝臓や肝臓から十二指腸への胆汁の働きの異常などがわかります。
Lip
リパーゼの略。膵炎に異常があると高値を示します。
嘔吐・下痢
食欲不振
突然元気がなくなる
腹痛(お腹がキュルキュル音をするなど)
膵臓、腎臓機能が低下すると血液中の数値が高くなります。
BUN
血中尿素窒素(Blood Urea Nitrogen)。血液中の老廃物の指数を表します。
健常な場合、老廃物は尿と一緒に排出されますが、老廃物の量が多すぎてうまく排出できない場合などに血液中の尿素の値が高くなります。
腎臓機能が低下するとこの数値が高くなります。
8月23日 突然早朝、震えだしてごはんを食べない
諭吉が朝に震えてごはんも食べないので直ぐに動物病院へ行きました。
食への執着心がすごい諭吉がごはんを食べないなんて我が家ではありえないくらい異常事態です!
その時の血液検査がこちらです。
上昇している数値だけ下記に示しています。
検査結果 | 参考値 | |
---|---|---|
ALT(GPT) | 955 | 17〜78 |
ALP | 352 | 〜254 |
Lip | 823 | 10〜160 |
BUN | 31.4 | 9.2〜29.2 |
検査結果 | 参考値 | |
---|---|---|
cort(pre) | 6.10 | 1.0〜6.0 |
v-T4 | 0.97 | 1.3〜2.9 |
血液検査、レントゲン、ホルモン検査の結果
肝臓、膵臓、腎臓が異常なことと、甲状腺機能低下症の疑いがあることが判明しました。
この日は注射と検査のために半日入院でした。
Famotidine(ファモチジン) | 胃酸を抑える薬 |
---|---|
NeophagenC(ネオファーゲン) | 肝臓疾患の薬 |
注射が効いたようで、夜のご飯はいつものように完食でした。
処方された薬でしばらく様子を見ることにしました。
9月11日 肝臓数値が1000に上昇!!
今回の検査結果 | 前回8/21検査結果 | 参考値 | |
---|---|---|---|
ALT(GPT) | >1000 |
955 | 17〜78 |
ALP | 921 |
352 | 〜254 |
Lip | 338 | 823 | 10〜160 |
BUN | 34.7 | 31.4 | 9.2〜29.2 |
エコー検査では大きな異常はなかったようです。
ALT(GPT)が1000を超えてしまったためまたお薬の選び直しになりました。
まだ高いけど膵臓数値は下がったのでこちらは一安心。
URSO(ウルソ) | 胃腸薬 |
---|---|
NeophagenC(ネオファーゲン) | 肝臓疾患の薬 |
お薬は、Famotidine(ファモチジン)胃酸を抑える薬を止めてURSO(ウルソ)胃腸薬に変更。
9月29日 肝臓数値は下がったけど膵臓数値が下がらない
今回の検査結果 | 前回8/21検査結果 | 参考値 | |
---|---|---|---|
ALT(GPT) | 272 |
>1000 | 17〜78 |
ALP | 211 | 921 | 〜254 |
Lip | 709 | 338 | 10〜160 |
BUN | 26.7 | 31.4 | 9.2〜29.2 |
お薬を飲み続けて約1ヶ月が経ちました。
肝臓の数値は下がったのですが前回下がったはずの膵臓数値またまた高値に!
引き続き前回と同じお薬を処方していただきました。
URSO(ウルソ) | 胃腸薬 |
---|---|
NeophagenC(ネオファーゲン) | 肝臓疾患の薬 |
10月6日 甲状腺機能低下症の疑い
諭吉にはもうひとつ病気の疑いがあります。
こちらは毛が薄くなってきている症状でホルモン異常の病気ではないかと言われています。
肝臓や膵臓疾患の症状は目に見えてあまりわからないのですが毛が薄くなってくるのは目に見えてわかるのでこちらもなんとかしないと!
背中も薄くなってきているのですがお尻から足にかけてが一番薄いですが写メにすると結構グロテスクなのでやめておきます(笑
処方された薬はチラージン。
実は、私も甲状腺機能低下症で以前病院に通っていたときに全く同じ薬を処方されました。
犬の薬って犬専用ではなくほとんどが人間用の薬を体重比率を考えて犬に与えているのですね。
こちらも薬でしばらく様子をみることになりました。
チラージン | 甲状腺機能低下症の薬 |
---|---|
11月6日 膵臓数値がMAX1000に!!
今回の検査結果 | 前回9/29検査結果 | 参考値 | |
---|---|---|---|
ALT(GPT) | 485 |
272 | 17〜78 |
ALP | 229 | 211 | 〜254 |
Lip | >1000 | 709 | 10〜160 |
BUN | 24.4 | 26.7 | 9.2〜29.2 |
肝臓数値が下がってきたと安心していたら膵臓数値が検査でわかる数値の1000を超えてしまって実際はいくつなのかわからなくなり、肝臓数値も前回に比べてまた少し上がっていました。
獣医師といろいろ話した結果、薬をやめて肝臓のサプリメントと消化酵素だけで様子をみることになりました。
ベリチーム | 消化酵素 |
---|---|
ベジタブルサポート ドクタープラス 肝臓用 メニワン | 肝臓のサプリメント |
ベリチーム消化酵素は薬局でも手に入る人のお薬で、豚の膵臓から精製した酵素です。
【原材料名】
かぼちゃ、ブロッコリー、ホエイたんぱく(乳成分を含む)、にんじん、デキストリン、カツオ、しいたけ
肝臓食の手作りごはんに変更する
実はこの検査のあたりから今まで、ドッグフードに野菜やお肉をトッピングしていた食事から、ドッグフードを完全にやめて100%手作りごはんに切り替えました。
病院からいろいろな肝臓食用のドッグフードサンプルをいただいたのですが原材料を確かめると納得にいく素材ではなかったので一切与えていません。
12月2日 相変わらず膵臓数値が高く肝臓数値も高い
今回の検査結果 | 前回11/6検査結果 | 参考値 | |
---|---|---|---|
ALT(GPT) | 389 | 485 | 17〜78 |
ALP | 500 | 229 | 〜254 |
Lip | 752 | >1000 | 10〜160 |
BUN | 38.7 | 24.4 | 9.2〜29.2 |
今回の検査結果 | 前回8/23検査結果 | 参考値 | |
---|---|---|---|
cort(pre) | 4.00 | 6.10 | 1.0〜6.0 |
v-T4 | 1.20 | 0.97 | 1.3〜2.9 |
cort(post)ACTH | 7.80 | 8.0〜18.0 |
血液検査とエコー検査をしました。
前回に比べて少し下がったようでこのまま引き続き様子をみることになりました。
ベリチーム | 消化酵素 |
---|---|
ベジタブルサポート ドクタープラス 肝臓用 メニワン | 肝臓のサプリメント |
実はベリチーム(消化酵素)を止めて、私が時々飲んでいる海外通販ショップのiHerbで購入した消化酵素サプリを諭吉の体重比に合わせて与えることにしました。
理由は、食べた後数時間するとお腹がキュルキュル鳴り出すので合ってないと判断したからです。
そのほか、肝臓、腎臓、膵臓に良いとされるサプリも与えてみました。
手作りごはんは引き続き与えることにしました。
アメリカ通販サイトのiHerb(アイハーブ) 自然な素材を意識してセレクトされた化粧品、健康食品、サプリメント、プロテイン、コーヒーなど日本のお店では買えない商品が手に入るメーカーがたくさんあります。 日本語のサイト、カ …
1月5日 膵臓、肝臓数値が下がってきた!
今回の検査結果 | 前回12/2検査結果 | 参考値 | |
---|---|---|---|
ALT(GPT) | 275 | 389 | 17〜78 |
ALP | 393 | 500 | 〜254 |
Lip | 85 | 752 | 10〜160 |
BUN | 33.0 | 38.7 | 9.2〜29.2 |
ベジタブルサポート ドクタープラス 肝臓用 メニワン | 肝臓のサプリメント |
---|---|
血液検査、エコー検査をしました。
ようやく全ての数値が下がってきました。
膵臓数値のLipは前々回ではマックス1000オーバーだったのに今回は正常値にまで戻っています。
GPTもまだまだ異常値ですが少しずつ下がってきています。
前回処方されていたベリチーム(消化酵素)を止めて、ほかの消化酵素を与えていることを伝えベリチームはストップしていただきました。
ごはんも100%手作りごはんを続けてきた甲斐があったように思えます。
その他の検査について
これまで画像に載せた血液検査以外にもいろいろな検査、尿検査、エコーなどしています。
ホルモン異常の検査ではクッシング症候群の検査もしましたが疑いは薄いとのこと。
血液検査で甲状腺機能低下症と疑われる結果がありましたが、諭吉の普段の生活の中では症状が当てはまらないのです。
私自身、甲状腺機能低下症なので良くわかるのですが、朝は苦手で疲れやすくとても寒がりですが、諭吉は朝から元気でボール遊びをしても1時間くらい走れるし、今は毛が薄くて気温も低いので時々寒さで震えていますが基本は暑がりです。
甲状腺機能低下症の症状とかけ離れているので、お薬のチラージンの服用はやめることになりました。
手作りごはんとサプリメントで数値が下がった!
肝臓、膵臓、腎臓に良いとされる手作りごはんの材料を片っ端から調べて与えてきました。
血液検査をするまでは不安だったのですがどうやら諭吉の肝臓、膵臓、腎臓疾患には結果的には手作りごはんとサプリメントが正解だったようです。
つばす、かぼちゃ、じゃがいも、かぼちゃ、玄米、にんじん、マイタケ、赤ピーマン、雑穀米、削り出し、アフファルファの粉末
肝臓に負担をかけない手作りごはんを参考にした本です。
この本以外にもネットで肝臓病に関しての情報を参考にしました。
ドッグフードをやめて手作りごはんとそれを補うサプリメントに変えてから約4ヶ月、諭吉の肝臓、膵臓、脾臓数値がようやく下がってきました。 実際に諭吉に作った手作りごはんについて栄養素、食材、レシピなどと、使用しているサプリメンを説明しています。
まとめ 肝臓、膵臓、数値1000からの経過回復【手作りごはんとサプリ】
諭吉の場合は食べることの執着がすごく、フードも手作りごはんも両方大好きなので食の見直しができました。
サプリメントもおやつのように食べてくれます(笑
それから、獣医師がお薬を一旦止めてみましょうか?と選択していただいたことも良かったと思います。
しばらくは、肝臓疾患用の手作りごはん療法で様子をみることになりました。
はじめまして。うちの子もリパーゼか1000を超えてしまい、現在通院しています。記事にあったベリチームを与えたいのですが、市販のサプリでしょうか?色々と教えていただきたいです。よろしくお願いします。
はじめまして、ご観覧いただいてありがとうございます。
リパーゼの数値、心配ですよね。
ベリチームは動物病院で処方されました。
ベリチームは消化酵素で膵臓は消化液を作る器官でもあり、
脂肪分を分解する働きもあるので消化を助けるということで処方されたと思います。
諭吉の場合、ベリチームを服用してもお腹がキューキュー鳴ったので、
私が服用している植物性の消化酵素(犬に悪いものは入っていないのを確認済み)で
iHerbで購入している
Rainbow Light, Advanced Enzyme System(アドバンストエンザイムシステム)、
ラピッドリリース製法、ベジカプセル90粒、
を体重比率で与えてからキューキュー鳴らなくなったので
手作りごはんは消化がいいので与えませんが
ドッグフードを与える時はいつもその消化酵素を一緒に与えています。
杏は年に1〜2度、下痢などでお腹を壊して処方されるベリチームが合っているようです。
わんちゃんによってそれぞれ違うので何が良いのか試してみないとわからないです。
ご参考になれば幸いです。
お大事にされてくださいね!
ご返信ありがとうございます!
早速サプリメントを購入しました。私もうちの子に体重比率であげたいのですか、目安をご教示いただけないでしょうか。何から何まで申し訳ございません。よろしくお願いいたします。
ご返信ありがとうございます!私も酵素を購入しまして、体重比率であげたいのですが、目安を教えていただけないでしょうか。よろしくお願いします。
こんにちは。
返信が遅くなってしまってすみません!
体重比率といってもほとんど大まかな目安です。
諭吉の場合、2.5kgなので
成人1日1カプセルの場合は体重を60kgとして
60÷2.5=24
24分の1
なのですが、体重比率で与えるのが正しいかどうかは私もわかりません。
動物病院で諭吉が処方された甲状腺機能低下症のチラージンという薬ですが
全く同じチラージンを私も病院で処方されていますが
私は1日1粒に対して諭吉は1日2分の1なので体重比率にはなっていません。
どうしても心配な場合はかかりつけの獣医さんに相談するのをお勧めします。
諭吉の場合は消化酵素は、コンビニやファーストフードなので紙コップのコーヒーをかき回すプラスティックのマドラースプーンの先3分の1くらいを手作りごはんやドッグフードに混ぜてあたえています。
毎日朝夕2回づつで1カプセルが10日くらいでなくなります。
初めは少しづつ加減を見て与えました。
ご参考になれば幸いです!
少しでも数値が下がるといいですね!