ドッグフードだけではなかなか食べてくれなかったり、お水だけではなかなか飲んでくれないワンちゃん。
なんとかして、ドッグフードも食べてお水も飲んで欲しい!
我が家の杏ちゃんもなかなかドッグフードだけでは食べてくれません。
そこで考えたのが簡単に作れる美味しくって、うまみたっぷりのスープやおだしです。
水分も取れるしドッグフードも無理なく完食!冷凍保存すれば長期保存も可能。
美味しい手作りスープのおすすめと作り方をいくつかご紹介します。
ドッグフードに美味しいスープをかけて食べたら嫌いなフードも美味しく食べられるよ
わーい!めっちゃ楽しみや!
お肉のトッピングやスープを入れてもドッグフードだけ残したるねん!マジ、ペッペやわ!
えっ・・・
スープならフードと一緒に水分が取れる!
スープはドッグフードを食べないワンちゃんにとっての必勝法ですが、運動不足になりがちなワンちゃん、尿結石や再発防止で水分補給を欠かせないワンちゃんにも有効な手段です。
環境省発行「飼い主のためのペットフード・ガイドブック~犬・猫の健康を守るために~」引用
※2018年12月6日更新されています
諭吉(体重2.8kg)の場合
132×2.8×0.75=277.2
1日に必要な水分量は約280mlになります。
水分は余ればおしっこで捨てられますが、足りないとどこからもおぎなえません。
スーパーで簡単に手に入る材料から作る
スープといっても主食はドッグフードです。
野菜やお肉の入っているスープを作ってあげれば何も入っていないスープよりは食べると思いますがワンコも賢いんですよね。
具だけ食べてドッグフードは残して食べないなんてこと良くあります。
まずはドッグフードにかけるスープだけを試してそれでも食べなかったら具を入れてあげるという段階を踏んで試してみましょう。
老犬には食べやすく消化にも良い
老犬になると水分のないカリカリのフードよりは水分たっぷりのウェットな柔らかいフードの方が胃への負担もなく食べやすくなります。
若い時に比べ運動量も減ってきます。その分、自分で飲む水の量も減ってきて水分不足になってしまいがちです。
ごはんの時に水分も一緒に補給してあげると水分不足は解消します。
【簡単に手に入る食材から作る】美味しいだけじゃない!栄養も豊富
普段よく行くスーパで手に入って、わざわざワンコ用だけを作るのでなく自分たちの食事にも使える栄養豊富なスープ(お出汁)の素材です。
カツオぶし、または厚削りぶし
ビタミン・ミネラル・EPA・DHA・アミノ酸が豊富でうまみ成分であるイノシン酸が含まれています。
昆布
カルシウム、鉄、ナトリウム、カリウム、ヨウ素(ヨード)などのミネラルが豊富。
※甲状腺機能低下症のワンちゃんはヨウ素(ヨード)の取りすぎは注意が必要です。
トマトまたはトマトピューレ
リコピン、β-カロテン(ビタミンA)、ビタミンC・E、カリウムなどが豊富です。
リコピンは加熱すると吸収率が増加するそうです。
トマトピューレの場合は食塩なし、無添加の加工していない物を選んでください。
吉野葛などの本葛(ほんくず)
クズの根は風邪を引いた時の「葛根湯」の名で有名ですが、調子の悪い時だけではなく和菓子などにも使われています。
消化がよくイソフラボンやサポニンがなど栄養豊富な滋養食として昔から重宝されています。
鶏ガラ
薬膳料理にも使われる鶏がらスープはビタミンB群が豊富で、カリウム・マグネシウム・カルシウム・リン・鉄などのミネラルも含まれていてワンちゃん大好物なお味のひとつです。
魚のあら
DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)など血管の中にあるコレステロールを回収してくれる不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
ちなみに、コレステールを回収してこれ以上、回収できなくなった脂肪酸を飽和脂肪酸と言います。
だから、不飽和脂肪酸は脳細胞を活性化させたり、血中コレステロールを下げてくれる働きがあるのです。
ビタミンB、D群をはじめ血合いの部分には鉄分、脂質、タンパク質ミネラルが豊富に含まれています。
冷凍保存で長持ちできる
ちょっとした工夫で保存すると保存期間も長く便利に使えます。
保存方法
100円ショップなどに売っている製氷皿に小分けしてストックしておくと使いたい時に1回ずつ取り出して使えるので便利です。
朝に使う時は前の夜に器に入れて冷蔵庫で解凍
夜使う時は、1時間くらい前に器に入れて常温で自然解凍
保存期間
冷蔵保存で約3日、冷凍保存で約1ヶ月持ちます。
ベースになる基本のおすすめスープとおだし4選の作り方
ベースになるスープやおだしを作ればそこにお肉や野菜などでいろんなバリエーションのスープができます。
基本の昆布、削りだし、またはカツオ節+昆布だし
材料削りだし、またはかつお節 10g
昆布 10g (※甲状腺機能低下症のワンちゃんはご注意ください)
水 1L
作り方
- 昆布を使う時は一晩もしくは最低でも30分くらい水に浸けておいたほうが、よりいっそうまみを引き出してくれます。
- 弱火から中火にかけて10分ほどじっくり火にかけて沸騰直前に昆布を取り出します。
- 一度しっかり沸騰させてから鰹節、削り節を入れて2、3分弱火で煮ます。
- 火を止めザルまたはキッチンペーパーでこして出来上がりです。
捨てない!削りだしまたはカツオ節だし+昆布だし
もしも、ブレンダーがあれば削りだしまたはカツオ節を粉末にして出汁を丸ごと食べるスープを作ることができます。
材料『基本の昆布、削りだし、またはカツオ節+昆布出汁の作り方』と同じです。
作り方
- 『基本の昆布、削りだし、またはカツオ節+昆布出汁の作り方』の2までは同じです。
- しっかり沸騰させてからブレンダーにかけた粉末をお鍋に入れて2、3分弱火で煮て出来上がり。
削り節が丸ごと取れる栄養たっぷりのおだしです。
我が家はお味噌汁や煮物にもこの出汁を毎日使っています。
手作りごはんの場合は削り出汁、または鰹節に煮干しを一緒に入れるとカルシウム補給にもなります。
鶏ガラスープ
鶏ガラはお安いわりにはしっかりしたお味で栄養豊富なスープができます。
鶏ガラスープに関しては過去記事をご覧ください。
相変わらずドッグフードだけではイヤイヤで食べてくれない杏ちゃんです。いろいろなドッグフードを試してもすぐに飽きてしまって最後の手段を使わないとダメなんですよね。そう最後の手段は旨味たっぷりの美味しい鶏ガラスープです!お安く手に入って簡単な鶏ガラスープの作り方を載せています。
魚のあらのお出汁
生鮮売り場でたまに見かける魚のあらからも美味しいスープが取れます。
材料魚のあら 適量
水 適量
作り方
- 昆布を使う時は一晩もしくは最低でも30分くらい水に浸けておいたほうが、よりいっそううま味を引き出してくれます。
- 魚のあらを丁寧に水で洗います。
- お鍋に昆布と水を入れて昆布は沸騰前に取り出します。
- 沸騰したら魚のあらをお鍋に入れます。水の量はあらがひたひたになるくらいが適量です。足らなかったらたしてください。
- 20分〜30分煮て、細かめのざるまたはキッチンペーパーで越して出来上がり。
だしを取った魚のあらは僕が全部いただきます
基本のスープにチョイたしで、さらにうまみたっぷり美味しいスープができる!
基本のスープやおだしだけでもドッグフードにかければ食べてくれますが、もうひと工夫すると更に栄養豊富で美味しいスープが出来上がります。
杏ちゃんが大好きなベスト3をご紹介。
1位 トマトスープ
材料トマト 1個
水 200cc
小松菜 少々 (ない場合は省いてください)
作り方
- 皮と種を取ったトマトをみじん切りににして、基本のスープまたはおだしに入れて3分ほど煮込みます。
- 少しとろみが出てきたら、みじん切りにした小松菜を火を止める直前に入れて冷ましてできあがり。
鶏がらスープにトマトが最高やねん!いっつも完食やで!
人用は鶏ガラスープを使って塩胡椒で味付けするか、コンソメスープの素でも美味しいトマトスープが出来上がります
かぼちゃのスープ
材料かぼちゃ 8分の1切れ
水 200cc
小松菜 少々 (ない場合は省いてください)
作り方
- 皮と種を取ったかぼちゃをを細かく切って、基本のスープまたはおだしに入れて5分ほど煮込みます。
- 少しとろみが出てきたら、みじん切りにした小松菜を火を止める直前に入れて冷ましてできあがりです。
かぼちゃは切って冷凍保存しておくと使いやすいです
本葛または吉野葛あんかけだし
本葛、または吉野葛がなければ片栗粉でもOKです。
スープやおだしにとろみがついてドッグフードに絡ませるとフード独特の匂いがなくなって食べやすくなります。
こちらは1回分づつ作るのが理想です。
材料本葛または吉野葛(なければ片栗粉) 適量
基本のスープまたはおだし 50cc
作り方
- 基本のスープまたはおだしを沸騰させます
- 水を小さじ1で溶いた葛を沸騰したスープまたはおだしに入れてかき混ぜとろみをつけて出来上がり
- 熱いのでよく冷ましてから食べさせてください
本葛や吉野葛って…料亭か!?犬のご飯とは思えないなぁ(笑
まとめ
スーパーに売ってる食材で作れば、無添加で保存料なしの旨味たっぷりなスープができます。
暑い季節もスープなら飲んでくれるので脱水症状の予防にもなります。
我が家ではドッグフードだけでは食べてくれない杏ちゃんには欠かせないスープです。
毎日スープでお願いします!
僕はなんでも好き!