ただいま、ヒート中の杏ちゃんです。
諭吉と杏は未去勢・未避妊で
手術はしていません。
去勢・避妊手術に関しては賛否両論ですが
我が家は人も犬も自然体がモットーです。
しかし、交配の前に
遺伝性疾患の仔犬が
産まれてこないためにも
しておかなければならないことがあります。
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遺伝性疾患PRA(進行性網膜委縮症)について
トイプードルに多い眼の網膜に
異常をきたす遺伝性の病気です。
他にも、ミニチュアダックス、カニンヘンダックス、チワワ、ラブラドール・レトリーバー、アイリッシュ・セッター、コリー、シェルティ(シェットランド・シープドッグ)など
数十犬種が確認されています。
発症すると徐々に網膜が委縮し
最終的には失明してしまいます。
発症する年齢にも個体差が
あるために平均では4~5歳と
言われていますが、早いと
2歳で失明してしまう犬もいます。
遺伝性疾患PRA(進行性網膜委縮症)の症状
初期状態では
暗い場所や夜間に見えにくくなり
家の中でも物にあたったり
つまずいたりするようになります。
お散歩途中でも、
溝に落ちたり足元が
おぼつかないようになります。
進行すると、
昼間や明るい場所でも
見えにくくなり嗅覚で探るために
クンクンが激しくなる場合があります。
不安なので、飼い主に寄り添ったり
抱っこを要求したり
動作が落ち着かなくなります。
最終的には、失明してしまいます。
遺伝性疾患なので、
治療で症状の進行を
遅らせることはできますが
治すことはできません。
遺伝性疾患PRA(進行性網膜委縮症)は100%防ぐことができます
正しい知識と良心に従って
交配させれば防げる病気なのです。
ペットショップやブリーダーから
ワンちゃんを迎える際に
両親犬の情報が明確で、
遺伝子検査を行っているかを
確認することが必要です。
※画像をクリックすると拡大されます
ノーマル(クリア)
PRAの遺伝子は持っていませんので生涯
発症することはありません。
キャリア
遺伝子は持っていますが、
発症はしません。
しかし、キャリア同士の交配で25%、
アフェクテッドとの交配では50%の確率で
アフェクテッドの仔が産まれてきます。
ですので、キャリアの仔は
ノーマル以外の仔との交配は
絶対に避けなければいけません。
アフェクテッド
高確率でPRAを発症します。
将来、失明する可能性が
極めて高いです。
現在、日本ではキャリアの犬が
一番多いと言われています。
飼い主さん側も義務として
遺伝性の病気について
学んでおくことが必要です。
キャリアはアフェクテッドへの
橋渡しにもなるので
キャリアを減らしていくことが
PRA絶根への重要なプロセスになります。
諭吉&杏の場合
諭吉の場合
ブリーダーさんから
お迎えするときに
諭吉の母犬は遺伝子検査の結果
ノーマル
父犬もノーマルということを
確認済みです。
ノーマル同士の親犬からは、
100%ノーマルの仔しか生まれません。
一方、杏の場合
杏の生まれた犬舎は、
劣悪な環境で乱繁殖させる
悪質ブリーダーだったので
「異常なしでした」
ということだったのに、
遺伝子検査なんてやっていませんでした。
いろいろと怪しいことがあり、
我が家に来てから
遺伝子検査を依頼した結果
杏はキャリアだということが判りました。
諭吉がノーマルで杏がキャリアなので
交配させてもPRAを発症する
アフェクテッドの仔犬は
産まれませんがノーマルとキャリアを
交配させることはPRAの遺伝子を
次世代に伝えることであり、
いいことではありません。
もし、自然の成り行きで
仔犬ができてしまった場合は
その仔犬たちの交配は阻止する考えです。
同じカラー同士の繁殖がベスト
基本は、同じカラー同士の
繁殖がベストだと言われています。
逆に、やってはいけないカラーは
シルーバーにレッド・アプリコット・ブラウン
ブラウンにホワイト・レッド・アプリコット
ちなみに、諭吉の両親犬は共に
レッドですが諭吉はアプリコットです。
杏は、父犬がレッド
母犬がシルバーです。
杏は血統書のカラーはクリームですが
どうみても7歳になった今の
杏はレッドです(笑
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平成26年度による犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況
最後になりますが、
繁殖とは違いますが
環境省が発表した平成26年度による
犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況を載せておきます。
[wp-svg-icons icon=”arrow-right” wrap=”i”]平成26年度による犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況
平成26年度による犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況
殺処分 21,593頭 (40,6%)
譲渡 17,339頭 (32,6%)
返還 14,286頭 (26,8%)
毎年、少しずつ殺処分される
犬・猫は減っていっていますが
それでも、全国で21,593頭もいるのです。
また、引き取られた頭数は
53,173頭ですが
そのうち飼い主の飼育放棄によって
引き取られたのが7,843頭です。
これは、全体の14,7%にあたります。
飼育放棄は100%飼い主の責任です。
また、今や1兆4000億円を
超えるまでに成長した
ペット関連ビジネスですが
悪質ブリーダーや
悪質ペットショップが
後を絶ちません。
なぜなら、ペットに関する法律が
日本はまだまだ欧米に比べて
穴だらけなんですよね。
これから飼い主になる方も、
現在飼い主の方も
自身の正しい知識が必要なのです。
「無知は罪」という言葉があります。
ペットじゃなく家族同様として
可愛がっているわんちゃんを
守ってあげられるのは
飼い主だけなのですから。
まとめ
諭吉&杏の場合
杏が初めてのヒートから
自然に任せてきましたが
ふたりに赤ちゃんが
産まれる可能性って
どうもなさそうなんですよね。
次回は、
杏ちゃんのヒート時期の
諭吉の行動について
動画と画像が撮れましたので
載せていきます。
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こんにちは、kazuと申します。
ぶろぐ村トラコミュからお邪魔しました。
うちの子は、トイプードル♀レッド(最近色が薄くなりました)3歳と2ヶ月ですが、最近階段を上るとき最上段付近で、踏み外しをすうことが希にありますが、遺伝性疾患を疑ってしまいますね。
KAZU様へ
こんにちは。当ブログを読んでいただき
ありがとうございます。
階段を踏み外すのは
かなり危険で、ご心配ですよね。
進行性網膜萎縮症かどうか調べる方法は
迎えられた先、ペットショップかブリーダーから
迎えられたなら両親犬のPRAの検査結果を
聞いてみてください。
優良ブリーダーなら検査をしてから
ブリーディングしているはずです。
わんちゃんが3歳と2ヶ月ということで
すでに、ペットショップやブリーダーの
記録がなければ費用はかかりますが
独自に遺伝子検査ができる機関があります。
我が家の杏は、2009年に日本のバイオス医化学研究所に
依頼して検査してもらったのですが特許の関係で今でも
検査が行われているか未確認です。
検査方法は、(杏の場合)検査キッドが送られてきます。
中に入ってる綿棒の様なもので
ワンちゃんの口の中のほっぺたの裏側を軽く擦って
容器に入れて送り返すだけです。
費用は、進行性網膜萎縮症検査のみ(送料込み)で
1万円前後だったと思います。
2週間くらいで結果が送られてきました。
「犬 遺伝子検査」で検索してみると
何社か検査が行われている機関があるようです。
遺伝子検査ではオーストラリアのOrivetが
有名です(日本からでも検査可能)が、
日本でも検査機関はあるようです。
動物病院へご相談されるのも良いかもしれませんが
結局検査は病院ではできませんので
病院がそういった機関へ依頼すると思います。
少しでも、不安が取り除かれるといいですね。
参考になれれば幸いです。